審理主体はあくまでも評定所一座
よく「10両盗めば首が飛ぶ」などといわれ、盗みは重罪でした。
10両というと、計算が難しいのですが、およそ70~100万円に当たります。現在ならば絶対に死刑にはなりませんが、江戸時代では評定所の審理にかけられ、死罪が申し渡されることがありました。
江戸幕府は「盗み」に厳しかったのです。興味深いところだと「火事場泥棒」や「再犯」にも、厳しい罰が言い渡されました。弱みにつけ込む罪には重罪を、再犯者は更生が望めないので重罪が妥当、と判断されたのでしょうか。
この連載でも以前取り上げた「郡上一揆」などは、この上ない「重大な事件」として、評定所で裁かれました。
その結果、多くの農民が死刑に処される一方で、大名の金森氏の改易も決定されたのでした(大名の改易は、さらに将軍の認可が必要になる)。
ほかに吉田松陰のような思想犯というか国事犯も、評定所の審理によって死罪が決しました。
この場合は、大老の井伊直弼の意向が評定所メンバーに強く示されて、審理はおざなりになったわけですが、それでも審理主体はあくまでも大老ではなく、評定所一座、となるわけです。
大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜」
【放送予定】2025年1月~
【作】森下佳子
【主演】横浜流星(蔦屋重三郎 役)
【制作統括】藤並英樹 【プロデューサー】石村将太、松田恭典 【演出】大原 拓、深川貴志
【放送予定】[総合]日曜 午後8時00分 / 再放送 翌週土曜 午後1時05分[BS・BSP4K]日曜 午後6時00分 [BSP4K]日曜 午後0時15分





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