Q. 室町時代に人気を博した中国からの輸入品をXXという【文化】
日本人は昔からブランド物が好き!?
バブルの頃、「日本の女性は海外のブランド品に夢中で嘆かわしい」などと言われましたが、古来日本人は輸入品が大好き。奈良から平安時代にかけては唐の国からさまざまな「最先端のイケてる文物」が輸入され、「唐物(からもの)」と呼んで貴族たちがステイタス・シンボルにしました。
それが武家から町人まで人気を集めるようになったのが、室町時代。中国はもとより東南アジア各地から輸入された美術品、工芸品、食材が唐物として珍重されました。
室町文化はそうした唐物をとり入れた極彩色で華やかな文化として始まったことが近年の研究で明らかに。それが次第に、唐物を日本的な美意識と調和させる試みも生じてきます。
たとえば書院造の床の間に、唐物の花入れを一つだけ飾るといった「渋い」楽しみ方が茶の湯とともに広まり、独自の文化へと発展していったのです。
【答え=唐物】

