(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
部屋にモノが散らかって困っているという人は多いのではないでしょうか。「断捨離」の提唱者であるやましたひでこさんは、「『私にふさわしいもの』を自らの胸に徹底的に問いかけた上で、過剰なモノを手放す」ことを勧めます。そこで今回は、やましたさんの著書『モノが減ると心は潤う 簡単「断捨離」生活』から抜粋し、お届けします。

キッチンを家の主役に

7:5:1の法則で美しい空間づくり

キッチンを家の主役に――。そんな住まいが私の理想です。「食」は暮らしのまん中を形づくるもの。食を提供するキッチンは、裏方ではなく、ちゃんと日の目を見させてやりたいものです。

昔の日本家屋とはちがい、最近の住宅ではキッチンが明るい場所に配置されるようになりました。リビングダイニングとひと続きになったオープンキッチンも一般的です。

ところが残念ながら、家の主役にはなりえないキッチンがほとんど。維持管理=メンテナンスにおいてそれを成しえないのです。生ごみの詰まった水切りカゴがあり、汚いふきんがぶら下がり、こげた菜箸がある。ともすると、前日の食器が洗われずシンクに山盛り……なんて、できれば隠しておきたい光景です。

雑誌で海外の家のキッチンを見て、「道具がたくさんあるのにおしゃれに見えるのはなぜ?」とため息をついた方も多いのではないでしょうか。

おしゃれに見えるその理由は、すべての道具を使いこなしているから。使う人と道具の関係が生きている、つまりメンテナンスがうまく働いているのです。