着なくなった服を押しこんだクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「こんな時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授! 今回のテーマは「心の冬支度」です。
「心の冬支度」も大切に
風が少し冷たく感じられるような、そんな季節の変わり目に、「そろそろ冬支度をしようかな」と思っている方も多いのではないでしょうか?
11月は、より暖かい服装、リビングにホットカーペットを敷いたり、暮らしを整える季節。この時期こそ「心の冬支度」も大切にしませんか?
冷たい空気の中で、あたたかいお茶をゆっくり飲みながら、自分の心の中もそっと整えてあげる――。
そんな時間を持てたら、それだけで幸せな気持ちになるはずです。
ただし、そこでは「片づけ」ができているかどうかがカギになるのも確か。
たとえば以前、片づけが苦手だったころの私は、常に家の中が散らかっていたので、残念ながらそんな気分になりませんでした。そして今、片づけ講座の受講生さんから、同じような話を聞きます。
それは「モノが多い」ことだけでなく、「モノへの<思い>が溜まっている」ことが関係しているように感じています。そして溜まった思いが、そのまま心の重さにも繋がっているのではないでしょうか?
