「外のお洋服」はコムデギャルソン

「外のお洋服」、つまり仕事着も、迷いません。昔からずっとコムデギャルソン一筋。

これには理由があります。日本に来た30年前には、私が着られる服がなかったのです。身長167センチで、背丈から選べば服のサイズは13号。でも身幅で選べば7号がフィットします。このアンバランスさに加え、私は手足が長くて13号でも足りないぐらい。海外ブランドならサイズ的には合うものもありますが、イタリアブランドなどの洋服はおっぱいの大きい人ならかっこよく着られるけれど……私にはどうも馴染みません。

そこでたどり着いたのがコムデギャルソンです。このブランドの服は女性らしさを意識していないし、30年前にはわざと袖の長いデザインを作ったりもしていた。黒や白が好きなので、モノトーンの服が多い点も私にちょうどいい。こうした理由から「外のお洋服」はコムデギャルソン一択になりました。流行に左右されないデザインなので、30年前、20年前の服をいまだに着ていて、「可愛いですね」と褒めていただいたりもします。

衣類は増える一方で収納に困っているという話をよく聞きます。でも、私のようにワードローブがシンプルだと、何を着ようかとコーディネートに悩むこともないし、余計なものが増えなくていいのです。

ウー・ウェン
仕事に出るときはコムデギャルソン。個性的でどこかシックな雰囲気が好き。(写真:『本当に大事なことはほんの少し~料理も人生も、すべてシンプルに考える生活術』より)

※本稿は、『本当に大事なことはほんの少し~料理も人生も、すべてシンプルに考える生活術』(大和書房)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
料理家ウー・ウェンさんが『徹子の部屋』に登場「健康のことを考えれば献立は自然と決まる。野菜不足を感じた時、サラダより断然おススメなのは…」
料理研究家ウー・ウェンさんが『徹子の部屋』に登場。ウー家の冷蔵庫が<いつも空っぽ>なワケは…「いろんなものがあると<食材のために>料理を作ることになる」
料理研究家ウー・ウェンさんが『徹子の部屋』に登場。「子供の行動を『だめ』と制してばかりいた私。それを見た北京の母がある日、目に涙を浮かべて…」

本当に大事なことはほんの少し~料理も人生も、すべてシンプルに考える生活術』(著:ウー・ウェン/大和書房)

「潔くて、きれい。料理も、生き方も、そしてウーさんご自身も」

伊藤まさこさん推薦!

歳を重ねてもなお明るくクリアに生きているウー・ウェンさんの日常生活を追いながら、ウーさんが実践している日々の工夫や考え方を紹介していきます。