イメージ(写真提供:Photo AC)
身近な人に看護・介護が必要になったとき、みなさんはどこに相談しますか?
総合的な相談先として、主治医の所属機関を問わず、活用できるのが「訪問看護ステーション」です。
その地域に開かれた独立した事業所である「訪問看護ステーション」に、黎明期から関わり、自ら起ち上げた「桂乃貴メンタルヘルスケア・ハートフル訪問看護ステーション中目黒」で、自分自身も看護に当たるのが渡部貴子さん。
自らの経験を元に、介護や看護で困っている方への質問・疑問に答えてもらうのがこの連載です。第24回目は、「優しい振り返り」についてです。
(構成:野辺五月)

前回「夏の暑さで外出を控えていたら体力が低下してしまい出かけるのが億劫に「食生活の乱れを直して必要なエネルギーを摂ること。15分の散歩で足腰を少しでも動かして」」はこちら

「自分にどれくらい優しくできたか」という新しい視点

Q:12月になり、今年も終わりが見えてきました。なんだか気持ちばかりが焦ってしまい、やり残したことや反省点ばかりが頭に浮かんでしまいます。この1年を責めずに振り返り、心穏やかに新年を迎えるには、どうしたらいいでしょうか。
(50代「来年こそは」さん)

A:この1年、あなたは十分頑張ってきました。年末は「できなかったこと」ではなく、「自分にどれくらい優しくできたか」という新しい視点で、成長を確認してみましょう。

今年も残すところあとわずかとなりました。この1年、様々な不安や体調の変化がありながらも、ここまで生活を続けてこられたことは、本当に素晴らしいことです。

私たちはこれまで、弱いのは恥じゃないということ、1人で抱え込まなくていいということ、そして自分のペースで生きていいんだよ、というお話をしてきました。過去の記事で触れたメッセージを思い出した時、「そうだ、また前を向こう」と立ち直るきっかけになっていたら、それほど嬉しいことはありません。