立派な自分ではなく、「優しい自分」を振り返る
年末の振り返りというと、仕事の成果や家事の達成度など、「立派な自分」をチェックしがちですが、今年は視点を変えてみましょう。「この1年間、あなたはどれくらい自分に優しくできたか」という点を、確認してみてください。
優しさの確認の具体的な方法は、私たちがこれまで取り上げてきた「不安を言葉にする勇気」や「休む勇気」といった行動が、新しい習慣として定着しているかをチェックすることです。
「自分に優しくできたか」チェックリストと解説
以下の行動が、この1年間であなたの新しい習慣になっているかを確認してみましょう。
● 不安を言葉にしてきましたか?
● 自分の気持ちを紙に書き出してみましたか?
● 誰かに伝える、という「助けを求める行動」ができましたか?(さらに、必要だと感じた時に、専門家を頼ってみましたか?)
心の中でぐるぐる考えるだけでなく、声に出したり、紙に書き出すという行為は、感情を整理し、頭と心を切り離す作業です。「話すことは手放すこと」と以前お伝えしたように、自分の感情をアウトプットする作業は、重荷を軽くすることに直結します。独り言でも、文字でも構いません。まず「形にする」という行為が、自分自身への最大の優しさにつながるのです。
また、友人に相談する、家族に弱音を吐くといった「助けを求める行動」ができたのなら、それは自分を大事にした立派な成長です。これは、人に頼る勇気そのものです。これも自分を追い詰めないための、賢明な判断なのです。
