下痢歴20年の私だが、それ以前は冷たい牛乳だろうがアイスクリームだろうがなんでもござれの、強靭なおなかだった。それが45歳を過ぎたころから体質が変化。めっきり弱くなってしまったのだ。健康診断で病気が見つかるわけでもなく、こうなってしまった原因はいまだわからない。
ある時、陸上イベントに来ていた栄養士さんに、おなかの悩みを相談したことがある。すると、「食事日記をつけてみてください」とのアドバイスをいただいたので、さっそく実践。毎食の献立に加え、使った食材名、栄養素を記入する。
さらに毎日の排便についても、出した時間から量、形状や色まで詳細に記入。この記録のおかげで、おなかを下した時に状況を振り返ることができるようになった。
この食事&排便日記は、1ページに5年分書き込める「5年日誌」というものを使っている。2年目以降は、前の年の同日に何を食べておなかがどうなったのかが一目瞭然になるので、初物を食べた時や、きつい運動をする時にはとりわけ便利だ。
「私だけ冷えていないスイカを食べたから、おなかは無事だった」「90分運動した後にキムチを食べたらトイレに駆け込んだ」……。その時の状況も一緒に思い出すことができるので、今も苦にならず続けている。
陸上大会の打ち上げで、友人はラーメンや唐揚げをほおばり、冷たいビールを昼からぐびぐび飲んでいる。そんな姿を横目に、私だけ温かいうどんをすするのにももう慣れた。それでも以前のような頑丈なおなかに戻ってくれたら……と思わずにはいられない。おなかの悩みで服装や外食に気を使うのは、人生の楽しみが減らされ、損しているようで悲しいのだ。
この一筋縄ではいかないおなかとうまくつき合って、いつかジャンボパフェやかき氷の大盛りを心おきなく食べることができる日がくることを夢見ている。