なぜミステリー仕立てになったのか

源内生存の謎や死を呼ぶ手袋、写楽の正体…。

森下佳子先生

『べらぼう』は大河ドラマとしては珍しい“ミステリー仕立て”と感じられた視聴者の方も多いと思うのですが、そもそも当時の資料が読んでも読んでもよくわからないんですよね(笑)。

元にした資料の多くがそういうものだった、という事情がその背景にあります。

それこそ家基の死一つとっても、文書や日記にこう書いてあっても公式記録ではこう、とか。なので、実際にそれをドラマに反映しようとすると、自然にミステリー仕立てになる、ということはあるのかなと。

その分「実はあの人は生きていたのかも」とか「もしやこの人が殺したのか」といった余白もあって、ワクワクと言ってはあれですが、楽しみながら書き進めることができました。