印象的なシーン
もう一つ印象的だったのは、やはり写楽が完成したシーンでしょうか。
歌麿として『べらぼう』において多くの絵を手掛けてきた中でも、写楽の絵がほぼ最後になったこともあり、やはり感慨深かったですね。しっかり歴史が動いた感じがした、とでもいいますか。
ドラマの展開としては“東洲斎”の名を冠するなどして、史実へとつながっていくわけですけれども、そこに至るまでのオリジナリティあふれた表現も、また『べらぼう』らしいなと感じていました。
もしかして蔦重たちが仕込んだ“たわけ”に、実は現代を生きる我々はまだだまされてるんじゃないか?
そう思わされてしまうような。そんな面白い楽しみ方ができる、すごい展開でしたよね。