蔦重の妻・ていと歌麿の関係性
二十六回でおていさんが、絵や本のつながりを示した「品の系図」を作る場面がありました。
自分の中では、あの時点でおていさんへの信頼感は生まれていました。実際、かなり早い段階で、歌麿はおていさんのことを認めていたように思います。
でも蔦重への気持ちがあった分、表に出せないというか、それこそ心に蓋をしていた。
それから終盤になって、おていさんが蔦重のところに戻るように説得してくれたことで、蔦重への思いや関係がある種、歌麿の中で出来上がったというか、「完結」したような気がしています。
蔦重と歌麿は新しい関係性を築き、一緒にものを作っていくのが、お互いにとっていいのかもしれない、という。
やや抽象的になってしまいますが、結局「蔦重への思いは変わらない」というのを、歌麿は自分の中で認めることができたんじゃないですかね? 変わらないその気持ちを「許す」というか「認める」。それができた、という感覚を強く覚えました。
認められてからは割り切れたというか、「この人と一緒に仕事をしていこう」「家族として過ごせていけたらそれで十分」という気持ちに至ることができたんじゃないでしょうか。
そして、その関係になるようにアシストをしてもらえたからこそ、おていさんに対して、歌麿はより素直になっていった。そう思います。
【NHK公式サイトより】
大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた人物〈蔦重〉こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯。笑いと涙と謎に満ちた〈痛快〉エンターテインメントドラマ!
【キャスト】
横浜流星/安田顕/小芝風花/岡山天音/寛一郎/市原隼人/片岡愛之助/高橋克実/里見浩太朗/渡辺謙
【作】
森下佳子
【放送予定】
[総合]日曜 午後8時00分 / 再放送 翌週土曜 午後1時05分
[BS・BSP4K]日曜 午後6時00分
[BSP4K]日曜 午後0時15分/ (再放送)日曜 午後6時00分