(撮影:本社・武田裕介)
モデル・タレントとして活躍したのち、「爆笑問題」の太田光さんと結婚。芸能事務所「タイタン」の社長として、30年以上同社を牽引してきた太田光代さん。夫の光さんと離婚しようと思ったことは数知れず、橋下徹弁護士に真剣に相談したこともあると語ります。そんな光代さんは、実母が新興宗教にのめり込んだことで溝ができ、「このままでは私は母を殺してしまう」と家を出ることにしたそうで――。(構成:本誌編集部 撮影:本社・武田裕介)

社長として、芸人の妻として

お笑いコンビ「爆笑問題」のマネジメントのために、芸能事務所「タイタン」を設立して30年以上。2026年、私は62歳になります。「60歳の節目に自身の芸能人生を振り返る」という雑誌連載をお引き受けし、それが本にまとまったのがこの『社長問題!』です。ノンフィクションライターの石戸諭(さとる)さんによるインタビューで構成されています。

当初は全6回の連載のはずが、連載中に所属タレントのトラブルなどがあって……。そんな出来事も掲載されることになり、結局1年ほど続きました。この本では、私が感じた芸能界の仕事や自分の身に起きたこと、つまり、私の人生についても語っています。

まず思い浮かぶのは、夫である爆笑問題・太田光のこと。結婚したのは20代で、以降、離婚しようと思ったことは数えきれません。私が怒ることもしょっちゅうで、プライベートの約束をすっぽかされるのは日常茶飯事です。

楽しみにしていた旅行をドタキャンされそうになったことも。私が怒って「ひとりで行ってくる」と言うと、仕方なくついてきたことがありました。道中で雪が降り始めたのですが、彼は車の免許を持っていないので、運転する私の隣で爆睡。

「帰ったら絶対離婚してやる!」と思うのですが、そういうときにかぎって、突然目の前に綺麗な雪景色が広がったりして。めったに見られないから、夫を起こしてふたりで眺めているうちに、そんな気持ちもしぼんでしまうんですよね。