作品名「依田先生」。初めて作ったときから改良を重ねている(写真提供:松尾さん)

そうして折り方が決まって、この形でいこう! となったら、次は本番用の大きな紙で折っていきます。70~80センチ四方の紙で作ることが多いでしょうか。作品を完成させる作業自体は、糊が乾くのを待ったりしつつ、一日あればできるものです。

96年以降、数年に一度不定期で個展を開いたりグループ展に参加したりしています。僕は折り図を書かないので、再現できず、作品が一点ものになることが多いんです。

会場で折り顔がズラリと展示されているのを見ると、かわいらしいなと思いますね。なんか愛おしくて、売れないでほしいなぁという気持ちもあり、高めの値段をつけてもらっています。(笑)

顔を作るって難しそう、と思われるかもしれませんが、簡単ですよ。たとえば紙飛行機を作るように三角を作って折りたたんでいき、尖った部分が中央にくるよう折り返せば鼻に見えます。髪の毛、目、口、鼻を、山折り、谷折りを工夫して作っていくと顔に見えてくるんです。

折り顔は、指先を使うし、どう形を作っていくか考えるから頭の体操になるでしょう。それに、誰かの顔を思い出したり、紙を折りながらこれ誰かに似ているなと考えたり。普段は使わない脳の部分を活性化させるんじゃないかな。といって、あまり人の顔をまじまじ見るのは失礼ですから、パッと見て、印象を思い出しながらね。