うまくいかないことがあると自分を責めてしまう人
江原 ところが多くの人は、うまくいかないことがあるとすぐに自分を責めてしまい、その時間がとても長いのです。まるで自分を責めることに慣れてしまっているのではないか、と思うほどに。
鈴木 誰でも自分を責めることはありますけれど、自分を責める癖がある人は幼少期のトラウマが影響しているのかもしれません。理不尽な理由で親からひどく叱られていたという人などは、親から責められる前に、自分で自分を責めれば理不尽さから解放されるということがあるのです。その場合、自分を責めることは自己防衛策と言えるわけで、自分を責めることに安心感を覚えるといった心理が働くのではないでしょうか。
でもそれはその場しのぎにすぎません。本質的なことを見つめれば、自分を責めても過去は変わりません。そればかりか今を生きるのに遅れてしまいます。自分のモチベーションを上げて、よし頑張ろうという心の流れを作ることが得策なのです。
江原 ただし、気をつけなければならない点もあります。自己肯定感が高いと言っても、本物とまがい物があるのです。本物の自己肯定感とは、自分自身の本質を理解し、自分という素材をどう活かすかをわかっていることです。ところが、他者と比べて優越感を覚えるようなら、それはコンプレックスの裏返しにすぎません。その場合の自己肯定感は偽物だといえるでしょう。
