「褒め日記」の習慣化
鈴木 鋭い指摘ですね。自分が自分の心に騙されないように、自分を知るためには多方面から自分の心の動きを観察してみる必要があるのです。
でもどんな人も自己肯定感が高い日もあれば低い日もあります。小さな自己嫌悪や自信の欠如が積み重なることによって強固な自己否定となってしまいますので、その日の自分に対する落胆は、その日のうちに手放すことが大切。眠る前に今日の自分の褒めどころを書き出す「褒め日記」を習慣化するとよいのです。
江原 なるほど、自分の褒めどころを見つけることで、気持ちをリセットできるわけですね。
鈴木 そうです。今日の褒めどころを三つくらい考えて、ノートに記します。どんなに小さなことでもいいのです。
自分のことを客観的に眺めている、内なる自分が褒めてくれるというイメージで「今日もちゃんと起きたなんて偉いね」とか「今日も仕事をしたのだから上出来だ」「疲れているのに家事までこなすなんて立派なものだ」とか、「今日も生きているなんて凄いことだよ」と褒めるのだっていいのです。「褒め日記」は誰にも見せないのですから思う存分、好きなように書いていいのです。
ただし眠る直前に行うようにします。それは眠っている間に潜在意識に沁み込ませるためです。
江原 いわゆる思い癖の書き換えのようなものですね。思考がやがて行動につながっていく、ということなのでしょう。
鈴木 その通りです。ドゥーイングとビーイング、顕在意識と潜在意識といった話は奥が深く、それこそ複雑化してしまいますので、シンプルに「自分を好きになることが自分と内なる自分との和解なのだ」と理解して、これを人に何と言われようと揺るがない自分の中心軸を作るための土台とします。
そのうえで、どういう思いで生きることが自分にとって心地のよいことなのだろう? と自問自答して自分の気持ちに従うことによって、自分の中心軸ができていくのです。