一番上層が「地主」層

村落には上下で3つの存在があったと考えられます。一番上層が「地主」層。彼らは有力農民であることは間違いないのですが、武士としての性格を併せもっていました。

ドラマ内で二度にわたって野盗と対峙することになった、秀長の幼馴染・直の父、坂井喜左衛門がこれに該当するでしょう。

半士半農の「地侍」といった存在で、年貢を免除される代わりに、戦いの折には所領の広さに応じて戦場に出る義務を有する。

関東の結城氏においては、「5貫文の耕地(1反が5000文とすると、1町)を持つ者は徒歩で侍に従え、10貫文の者(2町)は馬に乗って従え、15貫文(3町)以上の者は侍として参上せよ」との規定がありました。

秀吉は後に「兵農分離」を促進したのですが、このときに城下町に移住して武士になるか、村落に残って庄屋とか名主などの農民のリーダーになるかの選択を迫られたのが、彼らであったのです。