「モノが溢れていると、家にいてもくつろげないし、疲れるんだと思う。」(椿さん)

モノの量を減らすには?

椿 ノラちゃんは、今の家が終着駅?

平野 ああ。今の家ではないですね。いずれ引っ越して、理想的な空間で、モノを少なくして暮らしたい。収納スペースの6割くらいにとどめたいんですよ。

椿 私は、入れられるところに10割入れて、さらにはみ出している(笑)。小さい頃、引っ越し屋をやっているカニの絵本を読んで。お客さんからいろいろもらっているうちに家がいっぱいになって、外に寝るようになったという話。「バカなカニさん」とか思っていたのに、いつの間にか自分がそのカニ状態。(笑)

平野 満杯にすると、奥のモノがデッドストックになりませんか?

椿 たしかに持っていること自体を忘れちゃうし、くしゃくしゃになるよね。

平野 私、実はけっこう筆マメでペンフレンドがいるんですよ。それで文房具や便せんが徐々に増えてしまうので「この引き出しに入る量まで」と、量を決めるようにしています。

椿 なるほど、それは大事かも。

平野 本は電子書籍でまず読んで、この先何度も読み返したくなると思ったものだけ、紙の本を買います。本の収納場所も決めてあって、それを超えそうな場合は、あまり読まない本から処分。調理器具も、いまはお鍋でごはんを炊いてます。

椿 私も電子レンジは場所をとるので、いずれ手放したい。

平野 そもそも私、私服を“制服化”したいんです。制服みたいに「これ」という決まったものだけに絞るのが理想で、究極の一着を探している最中。なんでもいったん手に入れると手放すのが大変だと身に染みているから、簡単には買わなくなりました。

椿 結果的に節約にもなるよね。

平野 本当に気に入ったものを見つけて、一生、大事にしたいです。