僕は基本的に、言葉で伝えるより、自分のプレーでチームを引っ張っていくタイプです。東京五輪、パリ五輪でも主将を務めさせていただきましたが、その時の代表選手はほとんどが先輩か同年代。何も言わずとも僕の思いを感じ取ってくれたので、そこに助けられていた部分が大きかった。

チームの目標を明確に理解しているかどうか、意識を高められているかどうかで、練習の質はガラッと変わります。今回、練習中に緊張感が欠けてしまう瞬間がありました。そんな時に、「言葉」で伝える技術も必要だと感じたんです。

たとえば、同じ言葉を投げても、心に響く人もいれば響かない人もいる。だから僕自身が語彙力を鍛え、場面や相手によって適切に言葉を選択できるようにならなければいけないな、と。

今はまだ、正解を探している最中ですね。若いチームをどう育てていくか――それが僕の今後の課題です。新しい課題が見つかったという意味では、世界選手権での負けも、28年に開催されるロス五輪への飛躍のきっかけになったと思います。

考えてみれば、僕が代表に入った頃は先輩たちがあまりにも大きく見えて、毎日緊張していました。今の若い選手も、僕に対して同じような思いがあるのかもしれません。

6歳年下の高橋藍(らん)などは年齢に関係なく僕をイジりますが、正直ありがたいです。言葉で茶化す時もあれば、ボディタッチでイジってくる時もある。そんな姿を見て、若い選手たちが距離を縮めてくれたら嬉しい。

ただ、ふざけてお尻を叩くのは単純に痛いのでやめてほしいです。叩いたら3倍で返すよ、と彼らには伝えています。(笑)