今、バレーボール男子日本代表が熱い。2024年パリ五輪の競技別視聴率では、バレー男子が1位。その人気は日本に留まらず、東南アジアでも自国の代表以上に熱視線が注がれる。そんなスターチームを率いる主将が、絶対的エースの石川祐希選手だ。揺るぎない強さの秘密と素顔に迫った(構成:吉井妙子 撮影:岸隆子〈Elenish〉)
世界選手権で見えた主将としての課題
とても多くの方に応援していただいているということは、常に感じています。2025年9月に世界選手権でフィリピンのマニラに行った際、僕たちの巨大なパネルがあちこちに並べられていてビックリ。少し恥ずかしかったですが、モチベーションが上がりました。
僕が日本代表入りした大学1年の頃は、観客席が埋まっていない状態でした。でも、今はどこも満員。本当にありがたいです。
だからこそ世界選手権ではメダルを獲りたかったのですが、残念ながら予選リーグで敗退してしまいました。直近の大会ではいい成績を残せていたし、応援してくださる方々の期待をひしひしと感じていただけに、情けないし悔しかった。
敗因はいろいろあると思いますが、主将である僕が判断を見誤ったことにもあります。負けた時に責任を負うのは主将だと、僕は思っているので。練習の時からチーム自体はでき上がっていて、「なんとか勝てるだろう」と思っている自分もいたのですが、少し違ったかもしれません。
代表チームは24年から監督が代わり、新しい選手が加入しました。今大会ではスタメンにも若い選手たちが投入されたのですが、彼らは自分のプレーに徹するので精一杯だったように思います。
初めて大きな国際大会を経験する選手もいたので、当たり前です。そんな彼らを、僕たち経験豊富な選手がもっとフォローできたはず。そして、練習の時からチームの意識をしっかり統一すべきでした。