◎NPO法人 虹色の会 よっちゃん家 井野川(群馬県)――代表者 池田優子さん

活動内容を説明するNPO法人 虹色の会 よっちゃん家 井野川(群馬県)代表の池田優子さん(撮影:婦人公論編集部)

退職後、第二の人生をどう生きる? 元看護職や看護教員の女性たちが集まって話し合ったことから立ち上がった同法人。親戚の空き家を活用し、子どもから高齢者まで誰もが安心して集える場所を作ろうと活動をスタートしました。現在では子ども預かり事業、生活困窮者のためのフードパントリー活動、認知症カフェやナースカフェの運営、認知症サポーター養成研修などを行っています。

「自分たちも楽しめる場を作ろうと始めたのですが、メンバーも70代に入り、だいぶ会の性格が変わってきた」と言うのは代表の池田さん。「高齢社会の真っただ中でどう生きていくべきか、それにはまず自分たちが健康じゃなきゃ。そしてできることをやっていきたい」と語ります。

 

◎わくわくシニアシングルズ――――代表者 大矢さよ子さん(東京都)

わくわくシニアシングルズ(東京都)代表の大矢さよ子さん(撮影:婦人公論編集部)

中年期・高齢期のシングル女性がひとりでも生きられる社会を目指して2015年に発足した任意団体「わくわくシニアシングルズ」。立ち上げの背景にあったのは、社会の中で見過ごされている中年期・高齢期単身女性の貧困・困窮です。内閣府が2012年の男女共同参画白書で取り上げた貧困は、若年層と50歳以上の単身者にフォーカスしたもの。中年期以降のシングル女性の抱える非正規雇用や高齢期の住まいといった課題には触れられず、自己責任のように語られていることに強い危機感がありました。

「女性の貧困は高齢期に高くなる」と代表の大矢さん。高齢単身者の44%は貧困というデータも。同会は中高年シングルも日本の貧困支援に含めてと訴えるべく2016年と2022年に調査結果を発表し政策提言を行っています。「年金も貯金も少ないおひとりさまがどう暮らしていけるか。この賞に力を得て当事者につながることをやっていきたい」と大矢さんは力を込めます。

袖井実行委員長の「樋口恵子賞は地道に活動を続けている方にこそ光を当てたい。受賞者の歩みがこれからの社会を照らす希望の光となることを心より願っております」という言葉が胸に迫る授賞式でした。

 

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『婦人公論』2026年2月号には樋口恵子さんのインタビューが掲載されています

樋口恵子賞についてはこちらから ⇒https://higuchiprize.jp/