アメリカの興行の痛手は日本の比ではなかった

日本の興行界もコロナ禍で大きな打撃を被ったが、それでも日本では、ロックダウンや映画館が完全に閉まることは結局なかった。

それに対し、欧米では2020年3月から2021年6月まで、段階的に厳しいロックダウンが繰り返し実施され、欧米の映画館、特にアメリカのほとんどの映画館は丸1年間完全閉館を余儀なくされたため、興行の痛手は日本の比ではなかった。

『トム・クルーズの真髄 40年間トップに立ち続ける理由』(著:メラニー/星海社)

『テネット』アメリカ公開時の20年9月は、厳しい規制がようやく緩和された頃で、『テネット』は、そんな状況で大規模劇場公開を再開した最初の作品だった。

この作品が集客できるかは世界中で注目されたが、その宣伝役を誰よりも先に、頼まれもしないのに買って出たのがクルーズだったのだ。