自覚症状

日常診療でがんが見つかる第二のきっかけは、患者が訴える自覚症状である。健康管理に生かすために、がんに関わる自覚症状を下図表にまとめてみた。

<『高齢者とがん-健康管理、診断・治療から心と暮らしのケアまで』より>

筆者は、このような図を磁石などで冷蔵庫に貼っておき、3〜4ヵ月に1度、症状をチェックすることを勧めている。仮に思い当たる症状があれば医師に相談し、何も思い当たる症状がなければ、また3〜4ヵ月後にチェックしてほしい。それを何度か繰り返すうちに、主ながんの症状を覚えることができるだろう。

ただし、この図に記載した症状があれば、必ずがんがあると考えてはならない。「この症状があれば、がんに違いない」という明白な関係はほとんど存在しない。この図に記載した症状のうち、可能性が高いものでも、最終的にがんと診断されるのは10人に1人程度で、多くはそれ以下である。

しかし、自覚症状の原因を調べ、良性疾患が見つかることがあるので、健康管理という点ではメリットが大きい。何らかの症状があれば是非医師に相談していただきたい。