お金をかけずに欲しいモノが手に入ったら――。物価高の今、そんな願いを実際に叶えている人たちに話を聞いた
そのまま使えぬモノはお断り
生産者でなくとも物々交換はできる。そう実感させてくれたのが、京都府亀岡市で毎月開かれる「めぐる環(わ) 物々交換市」だ。
「誰かの使わないモノを、誰かの使うモノに活用しよう」というコンセプトのこのイベントは、2025年4月にスタートした。開催場所は、JR亀岡駅から徒歩約5分の場所にある、環境に関する情報発信拠点「Circular Kameoka Lab(サーキュラーかめおかラボ)」。
筆者が訪れた11月8日は、秋晴れの土曜日。開始時刻の11時前から、会場には市民が持ち込んだ《誰かに使ってほしい品々》が並び始めていた。
イベントを主催するのは、亀岡市の資源循環推進課。担当の大槻啓太主事は、こう話す。
「この物々交換市は、ごみを減らすことを目的に始まりました。提携先のリユース業者が引き取れない品物は、私たちも受け取りません。壊れていたり汚れていたり、次の人がそのまま使えないモノはお断りしています」