執行のシーンを体験できて

(『テミスの不確かな法廷』/(c)NHK)

――ご自身と津村の共通点や相違点はありますか?

共通点を必死に探してみたところ…、津村は人から何か頼まれた時に、「対価は?」と、何かご馳走してもらうような発言をします。でもたぶん、実際には対価は受け取らないタイプなのかなと思いました。

そう考えると私も、年下の方や気を遣われそうな方の何かお手伝いをした時、「すみません…」と言われたら、すぐに「じゃあ、100 円〜!」という冗談を言うことがあります。それを思い出した時に、「対価は?」は、津村独自のコミュニケーションや気遣いなのかもしれないと思いました。

――第 5 話では津村の活躍がたくさん見られましたが、 印象に残っているシーンはありますか?

グエンさんの部屋のシーンです。元執行官の方にご指導頂きながら、執行のシーンを体験できたことと、来生春役の石田莉子さんは大人っぽく見える時もあれば、 少女のあどけなさを感じる時もある、なんとも言えない魅力を持った方でした。覗き込んだ私(津村)と一瞬目を合わせたときの表情がすごく印象的で、シャボン玉の表面のような輝き方をする彼女の目がとても綺麗だったことを覚えています。

(『テミスの不確かな法廷』/(c)NHK)

グエン役のジュリウスさんも、静かにとても集中力のある方で、役なのかご本人なのか、わからなくなってしまう瞬間が何度もありました。

4 話の合気道シーンは、練習に 1 度伺ってすぐに終わってしまったので不安でしたが、お世話になったアクションコーディネーターの方のご指導と、本番の時の相手の方の受け身が本当に素晴らしくて…。

なんとか、本番を終えることができました(笑)。また、5 話では練習時にお相手して下さった方が執行業者役として出演もされていて、共演できたのも嬉しかったですね。