住む場所の考え方
住む場所はどうでしょうか。これまでは会社に通勤するのに便利な街を選んできてはいませんか。都心ターミナル駅まで、あまり時間をかけることなくアクセスできることが家選びで優先順位が高かったはずです。
もちろん定年後であっても都心にアクセスしやすい、あるいは都心に住むことの効用は高いものがあります。でも毎日「通う」必要もない、出勤時間が決まっていて時間に間に合うように「急ぐ」必要もない。電車が混んでいる時間帯に無理に乗車しなくてもよい。こんな生活になれば、今住んでいる街にこれからも拘り続ける必要はありません。地元とのお付き合いが深い人は別ですが、マンション暮らしで、夫婦共働きで頑張ってきたような世帯の多くは、街に愛着がないかぎり、将来の自分たちの住まいとして、選択肢を広げてもよいのではないでしょうか。
歳をとると行動半径も狭くなりがちです。外に出かける積極的な理由をつくるには、自分たちの住む街が、日々生活をする舞台としてどんな魅力があるのかをよくチェックする必要があります。
自然と親しみたい人は、今より郊外に移るのもありです。都会暮らしにどっぷりとつかりたい人は住戸面積を犠牲にしてでも都心に住むというのも悪くないでしょう。これからのライフスタイルはこれまでの通勤主体のライフスタイルとはかなり異なったものとなるはず。このことを自覚して、55歳からの家選びを考えたいものです。