「役職定年」と「定年」
役職定年と定年は、言葉は似ていても意味合いはかなり異なります。定年は雇用の話ですが、役職定年は人事配置の話です。このポストに誰を登用するか、外すかは、事業推進上の判断に応じて、最もふさわしい人にそのポストを担当してもらう「適所適材」の話であり、企業の人事権の範疇です。
「だったら役職定年なんていわずに、必要な時に適宜、解任すればいいじゃないか」と言われそうです。
まったくもって、その通り! 本来、役職登用や解任は、企業がその時々の必要性に応じて人事権を行使すればよいだけなのです。あなたの会社でも年度初めの4月や株主総会後の7月に定期人事異動があって、多くの管理職が入れ替わっていませんか? あなたの上司も昨期とは別の人かもしれません。
管理職は、たいてい、あるサイクルで異動対象になります。その理由は、たとえ本人や組織の業績に特に問題がなくても、同じ人が長い間、同じ組織の長であることは、イノベーションを阻害し、組織が澱む原因になるからです。同じ人が長い間、同じ組織の長としてポジションパワー(職務権限)を持ち続けるのは決して健全な状態ではないので、企業は管理職のローテーションを行うのです。
