役職定年は「巧妙な必要悪」

「役職定年で部長から外れた時は、業績絶好調だったんで『もっとやらせろ』と思って腹が立ったけど、今になって振り返ると業績不振になってから降ろされるよりも、役職定年だからと言われるほうが、割り切ってその後を明るく過ごせるかもしれないね」

確かに、年齢だけを理由に外されることには不条理感があるはずです。役職定年に頼らざるを得ない人事部の非力さも否めません。しかし、筆者は、役職定年は強制的に新陳代謝を促進する、巧妙な必要悪だと考えています。

役職定年になった「元・管理職」のみなさんには、「自分の能力不足のせいじゃない。単なる年齢基準だから」ということで、管理職ポストへの未練を断ち切って、新たな役割に目を向けてほしいと思います。企業の目的は新陳代謝なので、役職定年がある会社では管理職復帰が叶うことはないからです。

※本稿は、『定年前後のキャリア戦略-データで読み解く60代社員のリアル』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。

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