お茶とじっくり向き合う時間に
喫茶室は、月曜日、火曜日、水曜日の13:00~18:00に営業。
全8席の小さなカフェスペースなので、事前予約がおすすめだそう。
定額制で2つのコースから選択できる。
お茶1種と、お菓子1種のセット
お茶2種と、お菓子2種のセット
「お客様の時間の使い方はそれぞれ。ちょっとした打ち合わせやお友達同士の集まり、ひとりでゆっくり本を読む方もいますね。貸し切りもできる(追加料金あり)ので、読書会をしたり、親子4組で集まって、子どもたちにお茶の楽しみ方を教える会を開いていらっしゃる方もいました」(根本さん)
お茶は、お抹茶、煎茶、ほうじ茶、ハンドドリップコーヒーの中から、お菓子も和菓子や羊羹、干菓子などから選ぶことができる。どれもカフェオーナーの木口さんがセレクトしたメニューだ。
今日は、木口さんおすすめの「萎凋(いちょう)茶」と「季節の上生菓子」を選んでみた。萎凋茶は茶葉を採取後、しおれさせる工程を経て作られていて、花のような香りが特徴。
「ホットだと3煎まで楽しめるので、1煎目、2煎目、3煎目の変化をぜひ味わってください」と木口さん。
1煎目は香りが甘くまろやかだったが、2煎目、3煎目になるとすっきりした味わいに。じっくりお茶の変化と向き合うのも、有意義な時間の使い方かもしれない。
取材日は11月。季節の上生菓子は「亥の子餅」だった。木口さんが上生菓子をセレクトする際には、お茶に合うことはもちろん、日本文化の奥深さが伝わるものをと意識しているらしい。
「亥の子餅の亥の子はウリ坊のこと。茶道では11月が一年の始まりで、亥の日の亥の刻に炉開きをするのが慣例なんです。その時にいただくのが亥の子餅。陰陽五行ではイノシシは水を担当しているので『火事になりませんように』という願いを込めています。イノシシは子孫繁栄の象徴でもあるので縁起もいいんですよ。このような話は茶道をされている方には当たり前なのですが、触れていない方には新鮮に聞こえるようで。このお店では、お茶とお菓子から日本文化に興味を持ってもらえればいいなと思っています」(木口さん)