かなの手習いや和泉式部の恋歌も
喫茶室以外の時間帯は、日本文化を学ぶ講座も開催されている。
第1、第2、第3週の火曜日は書家の珠夜さんによる「かなの手習い」教室。「いろは」からかなの基礎を学べるそうだ。
第4週の火曜日は和泉式部の研究者で歌人の副島和泉さんによる「和泉式部 – 感じるままの恋歌の世界」講座。点てられたお抹茶と和菓子をいただきつつ、和歌の世界を堪能できる。
不定期で「はじめてのお茶会」も開催されている。地下のギャラリーにある茶席で、茶会になじみのない方向けに茶道のお点前を体験できるイベント。お作法も気にせず椅子席で参加できるので、茶道に興味を持っている方は入り口によいかもしれない。
地下のギャラリースペースでは不定期で展示会や個展などが開かれ、喫茶室を利用しなくても、見学や商品の購入ができる。
ちょうど取材日には「『好古』展 / 東齋美術 展示会」の期間中で、日本のうつわや道具が華やかに展示されていた。
今回の展示を企画したのは「東依」の共同運営者の一人、美術商の齋藤達彦さんだ。
「当初から作家さんの展示会をやっていきたいというプランはあったので、最初は私が手掛けてみました。江戸から、幕末、明治、大正期のうつわをテーブルセットにして展示しています。華やかなお正月用の食器類から、もう少しカジュアルに使われたものまで。気に入ったものは購入もできますよ」(齋藤さん)
根本さんは言う。
「書家って一人では成り立たないんですよ。ニューヨークで個展をしたとき、ゲストに『この作品の何割があなたの作品なんだ』と聞かれたことがあって。考えてみると僕が関わるのは作品の2%くらいなんです。掛け軸や和紙や墨や筆や……日本の職人の技術の一番前に僕が立って『自分の作品です』と言っている。だからこそ日本の文化を伝え続けることを忘れてはいけないと思っているんです」
目でも舌でも東洋文化を楽しめる東依。「ぜひ一度お越しください。お待ちしています!」と根本さん。静かな時間を大切な人と過ごしたくなるとき、思い出してみてはいかがだろうか。
〒101-0021 東京都千代田区外神田2丁目1-10
喫茶室は月曜、火曜、水曜 / 13:00~18:00
ウェブサイト https://www.toui.tokyo/