フェリス女学院高校 私立/女子校/中高一貫/神奈川県横浜市中区山手町
日本女子教育の草分けで横浜を代表する女子校
日本における女子教育機関の草分け的存在といえるのが、ここで紹介するフェリス女学院高校である。
明治2年(1869)にアメリカ改革派教会が婦人伝道師メアリー・E・キダーを派遣し、翌年に横浜の居留地のヘボン施療所で女子教育を開始した。これが、のちのフェリス女学院高校である。校舎が落成したのは明治8年(1875)で、校名はアメリカ改革派教会外国伝道局総主事であったアイザック・フェリスに因む。これが最古の女子高校なのかは制度と歴史についての解釈でさまざまな可能性があるが、そのひとつであることは確かだ。
校舎は、元町や中華街を見下ろす山手町の高台にある。JR根岸線の石川町駅から800メートルほどで、外国人墓地などにも近い。戦時中には、校名を横浜山手女学院に変更したが、戦後にフェリス女学院中学校・高等学校となった。1学年4学級180名で完全中高一貫制である。
「For Others」という聖書の教えのもと、「キリスト教信仰」「学問の尊重」「まことの自由の追求」を大切にし、「聖書」「音楽」は6年間必修であるほか、毎朝、礼拝がある。また、修養会という宿泊があり、勉強に限らず、「For Others」という教育理念について、生徒たちでディスカッションをしたりする。お嬢様学校的なイメージはあるが、むしろ、欧米的な自立心旺盛な人材を育てているようだ。
卒業生には石倉洋子(経営学者、初代デジタル監)、荻野アンナ(作家)、中満泉(国際連合事務次長)、原由子(サザンオールスターズ)、藤村志保(女優)、安井かずみ(作詞家)、高瀬春奈(女優)、千野境子(産経新聞論説委員)、中島さち子(ジャズピアニスト、数学者)などがいる。
