でも、デビューしたものの、すぐに有名になれたわけではありません。あまり仕事がない時期もありました。その間、仕事がある人はどんどん力をつけていき、仕事のない僕は差をつけられるばかり。

どの世界も同じかもしれないですが、俳優の現場は、主役、台詞のある人、エキストラと、如実にランクがわかるので、その残酷さは正視に堪えなかったです。思い出すと落ち込んできますけど(苦笑)。

だから現実を見ないように、とにかくやれることを何でもやりました。オーディションを受ける。映画監督にお話を聞く。映画館で舞台挨拶している監督に会いに行ったこともありました。

そうやってくさらずに頑張れたのは、可能性を信じて事務所が支えてくれたことが大きかったと思います。

そして、大好きな映画監督や舞台の演出家、先輩の俳優さんたちに出会えたこと。みなさんに愚痴を聞いてもらったり(笑)、勇気をもらったりしながら、ずっと救われてきました。それから何より、芝居が好きだっていう気持ちですね。

後編につづく

【関連記事】
中島歩「大河ドラマ『豊臣兄弟!』で演じる浅井長政は、信長の義弟。僕自身も信長役・小栗旬さんに信頼されたいという気持ちで対峙して」
<織田にも朝倉にもつかぬ!>次回『豊臣兄弟!』予告。「疑惑の花嫁」慶が意外な一言を小一郎に告げる。一方で朝倉討伐を決意した信長。対して義弟・長政の決断は…
次回『豊臣兄弟!』あらすじ。義弟・長政が朝倉方に寝返ったと知って信長は激怒する。わずかな手勢で「しんがり」を担うことになった小一郎・藤吉郎。命がけの撤退戦の行方は…<ネタバレあり>