日本人が活躍するチャンスのある業種

この解体元請け会社から現場作業員として雇用されることはなかったが、ネットで調べてみると、他社では現場作業員の求人はある。しかし、実際に作業現場を見た後、応募する気持ちにはなれなかった。確かに危険すぎる。

こうした状況はしばらく続くだろう。日本人の若い世代は解体の現場の仕事をやりたがらない。常に危険と隣り合わせで、朝から夕方まで泥にまみれる重労働だからだ。それで、トルコ系クルド人、ベトナム人、コスタリカ人……など日本語が不自由な外国人労働力に頼らざるを得なくなっている。

しかし、元請け業者も下請け業者も外国人ばかりではなく日本人も雇用したい。言葉の壁がなく、コミュニケーションをとりやすい。

現場に日本人がいれば作業はスピーディーになるだろう。パトロールの負担も軽減される。日本では多くの産業が成熟しきっていて、未経験者が参入する余地が少ない。でも体力に自信があり本気で解体業に身を投じる気骨があれば、チャンスを見つけられるかもしれない。未成熟の業種だからだ。そもそも2000年代くらいまでは、現場でも日本人が頑張っていた業種だ。日本人が活躍する場はまだまだ残されている。

そして、この会社のように現場をパトロールする会社は増えるのではないだろうか。

※本稿は、『60歳からのハローワーク』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

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