なので、東京五輪の半年前に中垣内(なかがいち)祐一監督から電話で「主将を任せたい」と言われた時は、二つ返事で「やらせていただきます」と答えました。それ以来ずっと、「負けたら主将の責任」という覚悟でチーム作りに取り組んでいます。
ファンの皆さんに応援していただくのはもちろん嬉しいですが、結果が出ていないのに盛り上がるのは、選手としてはなんだか気持ち悪い。やっぱり僕は第一に日本代表として強くありたいし、強いからこそ人気のあるチームでいたいなと思います。
そして、バレーがもっとメジャーなスポーツになり、多くの子どもたちに「やってみたい」と思ってもらえたら嬉しいです。
今年はロス五輪の切符がかかったアジア選手権があります。まずはそこで優勝して出場を決め、ロス五輪では一番高い表彰台からの景色を見たい。昨年12月に30歳の誕生日を迎えましたが、今の体をできるだけキープしながら、あと10年は突っ走るつもりです。
石川祐希
バレーボール選手
1995年12月11日、愛知県生まれ。姉の影響で小学校3年生の時にバレーボールを始める。高校時代は、エースとして活躍し史上初の2年連続高校三冠(インターハイ・国体・春高バレー)を達成。中央大学進学後から当時史上最年少で全日本代表入りを果たす。さらに、日本の大学生として初めて世界三大リーグであるイタリア・セリエAでプレー。大学卒業後は、プロとしてイタリア・セリエAのクラブに所属し、プロ3シーズン目には所属チームミラノでカップ戦優勝を果たし自身初のタイトル獲得を経験。2023/2024シーズンでは、プレーオフでミラノ史上最高順位3位を獲得と、いい形でシーズンを締め括る。日本代表としては、2021年からキャプテンとしてチームを牽引。2023年のネーションズリーグでは国際大会46年ぶりとなるメダル獲得。同年のW杯兼オリンピック予選では、グループ2位の成績を収め、16年ぶりに自力でパリオリンピック出場権を掴んだ。