胸を打たれた一路さんの振る舞い

さらに胸を打たれたのは、一路さんの振る舞いでした。

この公演は、トップスターだらけです。
そんな中で、一路さんは決して”自分だけ”を見ていませんでした。
カーテンコールでの立ち位置や並び順など、「それは演出側のお仕事では…?」と思うようなところまで、自然と目を配っていらしたのです。

しかも、指示でも主張でもなく、「ここはこうしてください」と押し付けることもしない。
ただ自然に、全体が心地よくなる形へと整えていく。

強い人は、過去を振りかざさない。
なぜなら、今ここで証明できるから。

どんな状況でも自分の足で立てる人。
与えられた状況の中で、揺らがず自分を最大限に出せる人。

あぁ、こういう人になりたい。

いくつになっても、「こうなりたい」と思える背中に出会えることは、とても幸せなことなのかもしれません。

2月16日、雪組モニュメントバージョン。客席には、『エリザベート』の音楽の生みの親、シルヴェスター・リーヴァイさんもいらっしゃいました