お稽古場にて。月組バージョン(写真提供:越乃さん 以下すべて)  
100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第119回は「マックスパパの特等席 『エリザベート』最強のラスボス」です。

前回「理屈では説明できない宝塚の『男役の色気』。鳳月杏さんは静かに人を落とすタイプ。朝美絢さんはエネルギー溢れる『動』のイメージで…」はこちら

小さな奇跡のような大事件

『エリザベート TAKARAZUKA30周年 スペシャル・ガラ・コンサート』の東京公演が、無事に終わりました。
東京での私の最後の出演は、2月16日、雪組モニュメントバージョンでした。

1996年雪組による初演から、数えきれないほど再演をされてきた『エリザベート』。
30年前の2月16日は『エリザベート』日本初演の初日だったそうです。

30年前、客席で鳥肌が立つほど感動したあの舞台。
そのとき出演されていた皆様と、同じ板の上に立つ日が来るなんて。

私にとって、それは小さな奇跡のような大事件でした。