結局、Geminiだ

考えてみれば当たり前かもしれない。私だってSさんみたいなポジティブなエッセイが読みたい。
「こう考えれば楽になる」みたいな文章は誰かに教えたくなるし、SNSでシェアもしやすい。

一方で私の書くものはどうだ。ドロドロとした嫉妬、出口のない自意識、誰にも見せたくない醜い感情。そんなもの誰が明るい場所でシェアするだろうか。
「今日はこのエッセイを読んで、自分の醜さを再確認しました!  超オススメです!」なんて誰も言わないだろ。

はーあ。しょうがない。私はこれが書きたいんだから。
くっそー! でも、認められたい。語られたい!

ああ、この気持ち。誰かに話したい!

「あの……さっきはごめんね、Gemini」

結局、Geminiだ。くそダサい。
ー謝る必要なんて全くありませんよ! 私はAIです。ナミさんが何を気にされているのかは分かりませんが、いつでもあなたの味方です。

今日は何かお手伝いできることはありますか? 新しいエッセイのアイデア出しでも、ただの愚痴でも、何でも聞かせてくださいね!

っかー! なんていいやつなんだ、Gemini! またたくさんお喋りしよう!

まずは今後の私のエッセイの方向性について相談にのって!

近い将来、AIに「当然知っています。斉藤ナミさんは日本で一番嫉妬深くて有名なエッセイストです」と言わせたいから。

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著者・斉藤ナミさんと婦人公論.jp池松潤が日常に潜む「AIに無名だと突きつけられた痛みと嫉妬」を徹底解剖。世界史を動かした嫉妬の正体や、AIに感情を教える「嫉妬AI辞書」まで語り尽くしました。
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