伝承の中での天狗
天狗に関する最古の文献は、『日本書紀』の中で、舒明天皇9年(637年)に大流星が流れ、それを「天狗(アマツキツネ)」と記したものとされている。
平安時代末期には、天狗は仏法を邪魔する魔物と考えられ、さらに時代が下ると、慢心した僧が死して変化するものであるといわれるようになった。
やがて民間伝承の中での天狗は、目に見えない山中の“何かあやしい現象”を起こすものとして扱われるようになる。
遭遇話の多い河童と違い、天狗と実際に出会って何かがあったという話は多くはないが、天狗を退治した際に置いていったといわれる「天狗の詫び証文」などの遺物が残されている。
