御年六十過ぎのぬいさん
本当にお年を召しているぬいさん。
……うちだと……私の初めてのぬいぐるみ、おばあちゃんに貰った、“わんわんさん”がそうです。
御年六十過ぎ。(私が、幼稚園の頃に貰ったぬいだから。)
この子、鳴く子だし、おばあちゃんが私にくれたっていう経緯があるせいか、母の魔の手を逃れて、洗濯されなかったぬいさんなんです。そして……お仕事をしていたぬいさんだったので、(私の大切な毛布、ねんねくさんを母の魔の手から守ってくれていたぬいさんだった)私がそんなに抱きしめたりせず、比較的綺麗だったんです。(小さな子供のぬいはなあ……どうしたって、手垢でべたべたになったり、もっと下手すりゃその子の唾液や何かでべたべたになるんだけれど、わんわんさんにはそういうことはなかった。)
あ。
ねんねくさんについては、いずれ、書きます。
私の、本当に大切な毛布。
母いわく、生後十六日目に友達から貰った、私の為の毛布だそうで、私と十六日しか人生の長さが違っていない毛布。この世で私が何よりも愛している毛布。私が“ぬいぐるみ好き”になったのは、多分、ねんねくさんの影響かなって思っている毛布。
ま。
その話は、ちょっと置いておいて。
結婚してしばらくして……私、ふいに気がつきました。わんわんさんの胸……破けてる!
