りんと直美は戦友に
<『風、薫る』は連続テレビ小説のなかでも珍しい女性2人を主役に据えたバディドラマだ。愛情あふれる環境で育ったりんは、まっすぐな性格でおせっかい。全く異なる性格のりんと直美がどうやってバディになっていくのかも見どころのひとつだ>
りんと出会った頃の直美は、あまりにもお互いのタイプが違うので、「何を言ってもどうせ、りんはわからない。だからこそ、何を言ってもいい」と思っています。直美は、人によって見せる顔を使い分けたり、計画的に人と関わったりして、自分をガードするタイプ。でも、りんはそれを全部打破して、直美の素の部分に触れてくる、そんな強さを持っている人です。
りんと直美のキャラクターの違いは、衣装にも出ています。直美は第1週では着物姿ですが、現代で言うところのパッチワークのようにいろいろな生地をつぎはぎしたもの。りんは、元武家の娘なので、素敵な着物で華やかです。
りんと出会った頃の直美は、自分の環境に対して、生きづらさを感じています。狭い世界で生きている直美がりんと出会い、視野が広くなる。そして看護に出会う。りんと2人で明治時代の偏見や壁と戦いながら、手探りで看護の道を切り拓いていきます。第1週だけを見ると、りんと直美は育った環境が全く違うので、「この2人が本当に出会うの?」と思ってしまいました。出会った頃は、うまくかみ合わない2人ですが、看護の道を一緒に歩む過程で、戦友のようになっていくだろうと思っています。