この業界に構造改革は絶対に必要です

今村:作家はアスリートを見本にしなければならない、というのが僕の持論です。基本は実力勝負だけど、運の要素も大きくて、実力と売れる状況が必ずしもイコールじゃない。それでも生き残っていける人が作家になる。

そこには力量とともに、運や覚悟がいる。アスリートの世界では、それが当たり前なのに、作家という存在も、既存のぬるま湯的なシステムの中で、だらだらと生かしてもらっている気がしてなりません。

『書店再興 まちの本屋さんのゲームチェンジのために』(著:清野由美/日経BP)

作家や作品に多様性は必要ですが、僕は守るべきことと、つぶすべきことは相反するとは思っていなくて、守るために、つぶれるべきものは、つぶれるべき。そうでないと、いずれみんなを巻き込む大崩壊が起きるのは歴史の必定ですので、この業界に構造改革は絶対に必要です。

―― 構造改革に対する今村さんの立場は、作家としての問題意識と、書店経営者としての問題意識の二つがある。そして、大所高所からの「議論」ではなく、現場の渦中にいながら、コマを進めようとしている。そのことが分かりました。