現在発売中の『婦人公論』6月23日号で、表紙に登場している女優の鈴木保奈美さん。コロナ禍によるドラマの撮影中断で、思い悩んだ日もあったといいます。それでも、前向きな気持ちに切り替えることができたのは――発売中の『婦人公論』から、インタビューを掲載します。(構成=篠藤ゆり)
今、改めて問い直すための時間
家にいる時間が増えたので、運動不足にならないように毎日ヨガをしています。ヨガは筋力がつくだけでなく、心の安定を保つ効果もありますから、とても気持ちが良くて、何時間でも飽きずに続けられるんです。最近は、スマホで見つけたヨガアプリを利用しています。電子機器はあまり得意ではないほうですが、こういう時には便利ですね。
また、ベランダでハーブを育て始めました。ローズマリー、ミント、バジル、タイム、シソ、イタリアンパセリなど……。料理に少しだけ使いたくてスーパーで1パック買うと、余って無駄にしてしまうことも。それが嫌だったので、自宅で育ててみようと思ったのです。
自分はどんな生活を心地良いと感じるのか。今は、改めて問い直すための時間なのかもしれません。
覚悟を持って臨んだドラマ撮影が中断され
この春スタートしたドラマ『SUITS/スーツ2』は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、第3話以降の放送が延期になりました。放送中断の決定を受け、視聴者の皆さまに本当に申し訳なくて……、自分からこのことをお伝えしなければいけないと考え、インスタグラムで思いを正直に綴りました。
これまで番組のSNSなどを通じて「観てください」と皆さまにお願いしてきた者として責任がありますし、楽しみにしてくださった方へ自分の言葉でお伝えすべきだと思ったのです。
『SUITS/スーツ』は、私にとって大切な作品です。2018年に放送されたシーズン1と、同じキャストで続編の放送が決定し、本当に張り切って取り組んでいました。出し惜しみをせず、できることはなんでもしようと、撮影に入る前から心に決めていたのです。