放置すると死亡リスクは約1.7倍に

通常、大人の歯は28本あり、何歳になってもむし歯になる可能性があります。しかし、「たかがむし歯1本、大げさな」と思っていませんか? 

もしそうなら、この数字を心に刻んでください。「むし歯を放置している高齢者は、そうでない方に比べて死亡リスクが約1.7倍に跳ね上がる」。

「むし歯が原因で死ぬなんて…戦前でもあるまいし」と軽視しないでください。これは最近の調査結果なのです。

なぜ、死亡リスクが上がるのか。大人むし歯は、高齢者の死因第3位の「誤嚥性肺炎」を誘発する可能性があるからです。

大人むし歯を放置すると、口の中の細菌が増加します。

歯の根っこに穴が空く大人むし歯の場合、その穴が細菌の格好の隠れ家に。寝ている間に、穴から細菌が流れ出し、唾液に紛れて一緒に肺へ流れ込むのです。

これが、誤嚥しやすい高齢者の命を脅かす肺炎の正体といえます。