強い女性ではなくて

原作を読んだ時の神林晴海の印象は、ポーカーフェイスでものすごくクール。自分の信念を持って一直線に向かっていく人でした。菊乃から探られても全部バッサリと切っていくような強いタイプの女性を想像したんです。でも、池田千尋監督と話しているうちに、自分のやっていることに常に悩んで、正しさを探している人であり、自問自答を続けている人だとイメージが変わりました。シーンごとに悩む1人の女性とし存在していきたいと思うようになり、強い女性というよりは、その都度探し物をしているような女性を意識しました。

鈴木保奈美さん

<第1回で、女子受験生一律減点問題の担当理事に指名された神林。なかなか感情を表に出さない神林の本心を、無言の間とわずかな表情の変化で表現した>

ポーカーフェイスな人として描かれているので、神林の迷いをどう表現するのか悩みました。ただ、池田監督はコンマ3秒くらいのちょっとした表情もちゃんと捉えて生かしてくださる。だから、池田監督を信頼してお任せしていました。