(3)目の前の作業に集中

仏教において心が若いというのは、妄想にとらわれず今を生きている――そう思える状態を指します。相応に年を重ねた私たちは、実年齢や肉体年齢は変えられませんが、心は若返らせることが可能です。

その手軽な練習が、日々の家事や仕事、趣味に対して、作業として集中すること。

コツは言葉がけです。「今からXXをします」「XXをしています」「XXをしました」と言葉で確認((1)で紹介した「自分中継」)しながら、目の前の作業に集中します。

妄想を取り払い、それに没頭できれば、負の感情にとらわれることもありません。

 

(4) 悪い刺激から距離を置く

もうひとつ、心を老いさせないためには、妄想を増やすゴシップ(噂話)や悪口、嫉妬などに振り回されず、他人や世の中に合わせようとしすぎないことが大切です。

人の悪口などネガティブな話題に触れているときの心の状態は、貪欲、怒り、妄想のいずれかに当てはまります。ストレスや紫外線と同じように、「老いを増やす」原因だということです。

ですから、こうした話題を好む人とのつきあいや、怒りや不安を煽るテレビやネットの情報からは、できるだけ距離を置くほうがよいのです。

ここでは、次の言葉を使って自分に問いかけてみてください。「この関係(この情報)に価値はあるだろうか」。すると冷静に状況を判断でき、悪い刺激にも反応せずに済むでしょう。