いつも応援してくれた父と母
最近、時間が作れるときは、なるべく実家がある福岡に帰省するようしています。自宅介護を受けている父がいて、姉が面倒を見ているので、姉をサポートする意味でも帰るようにしているんです。残された時間を考えると、なるべく一緒にいたいですし。
父はいま目がほとんど見えないし、ぼんやりしていることが多くなっていますが、姉やご近所の方から「羊ちゃん、ドラマに出てたよ」と聞くと、「ふーん」と反応するようです。
母を9年前に見送りました。父は介護が始まる直前まで、自分で台所に立って料理もしていたし、家事もしていたんですよ。
母は長年、幼稚園の先生をしていてけっこう忙しく、父は聖職者という仕事柄、家にいることも多かったので、進んで掃除や洗濯もしていました。だから私は大きくなるまで、男性も当然、家事をするものだと思って育ったんです。
私は5人きょうだいの末っ子。両親が甘やかしてくれたぶん、きょうだいは「あなただけ特別扱いはしません」と厳しかったですよ(笑)。子ども時代に憧れたのは「一人部屋で過ごすこと」。大家族ゆえに、一人になる時間がなかったですから。
小さい頃は、テレビっ子でした。ドラマや『ザ・ベストテン』などの歌番組が好きで、松田聖子ちゃんの物真似をして歌ったり、ドラマのセリフを真似したり。すると、家族が「上手!」とほめてくれるんです。いま思えば、芝居の世界へ飛び込むよう背中を押してくれたのは、両親かもしれません。