ものすごく個人的な曲になった
全国ツアーに楽曲制作が重なった多忙な日々の中、米津はまさしく肉親の死に直面した立場で曲を作ることになった。「個人的な曲になった」と彼は言う。
しかし、それは同時に、誰もが自分にとっての大切な人の喪失と重ね合わせることのできる切実さを持った曲になった。だからこそ、深い共感が広がったのだろう。米津はこう語っている。
「この曲は決して傷付いた人を優しく包み込むようなものにはなってなくて、ただひたすら『あなたの死が悲しい』と歌っている。それは自分がそのとき、人を優しく包み込むような懐の広さがまったく持てなくて、アップダウンの中でしがみついて一点を見つめることに夢中だったので、だからこそ、ものすごく個人的な曲になった。
でも自分の作る音楽は『普遍的なものであってほしい』とずっと思っているし、そうやって作った自分の曲を客観的に見たときに『普遍的なものになったな』っていう意識も確かにあって。それは、じいちゃんが死んだということに対して、じいちゃんに作らせてもらった、そこに連れてってもらったのかなって感じもありますね」