「誘惑」に負けて謀反を…

むしろ注目したいのは、当時の群雄割拠の状況です。

本郷先生のロングセラー!『「失敗」の日本史』(中公新書ラクレ)

信長は越前の朝倉を攻めるために北へ進み、近江はほとんど無防備な状態になっていました。

しかも浅井を完全に味方だと思っていたのです。

戦国大名の立場から見れば、これは「背後を突く絶好の機会」。そう考えると、浅井の離反は、単なる義理や恩義の問題ではなく、「今ならあの強大な信長に勝てるかもしれない。運が良ければ滅ぼせるかもしれない」という誘惑に負けた結果でしょう。

現実的な判断だった可能性が高いのではないでしょうか。

朝倉との関係があったとすると、朝倉の協力を得やすい条件が既にあったので、決断に踏み切りやすかった、と見られます。