手術室に流れた曲は…

<卵巣腫瘍の状態を確認するため、開腹手術をして腫瘍を摘出。手術中の病理検査の結果、卵巣、子宮、骨盤のリンパ節と腹膜の一部を切除した>

手術は午前中から夕方まで6時間に及ぶ大がかりなものでした。手術室では緊張を和らげるために好きな曲を流してくれると聞いていたので、「仮面ライダー555」の主題歌を選びました。アップテンポな曲で、自分はこれから戦いに挑むんだ、という気持ちでした。

でも脊髄麻酔が背中から体に入っていく時はあまりに痛くて、ありったけの声で「痛い!」と叫んでいました。痛みに耐えているうちにワンコーラスが終わり、次のコーラスが始まるころには、意識が少しずつ遠のいていって……。

次に目を覚ました時には、遠くから母親の声が聞こえてきたんです。自分では覚えていないのですが、私は「もう手術しない?」と母に聞いたみたいで。それぐらいつらかったんだと思います。

でも本当にきつかったのは、手術の後でした。目が覚めてからは、体が燃えているように熱く、手術をした腹部が痛くてじっとしていられない。痛み止めの注射と点滴を交互に打ってもらっても、なかなか楽にはならなかったんです。夜になっても眠れず、ナースコールを押すたびに「今何時ですか」と尋ねて、「まだ深夜1時です」と言われた時には、「朝まであと何時間あるんだろう……」と気が遠くなりました。

入院中の市川さん