<30回あらすじ>
高熱で倒れ、声が出ない多江(生田絵梨花さん)は、バーンズの部屋で療養することに。のどが痛くて声が出ない多江は、うまく要望を伝えられないでいた。
心配したりん(見上愛さん)や直美(上坂樹里さん)たちが看護のために次々と部屋に押しかけるが、なかなかうまくいかない。
回復した多江は、「のどが渇いた」「シーツのしわで背中がもぞもぞした」と伝える。
そこにバーンズがやってきて、多江に水を飲ませた。
バーンズ(エマ・ハワードさん)は、皆に課題を思い出すよう命じる。
学生みんなで翻訳したナイチンゲールの著書を読み返す生徒たち。看護の基本を思い出す。「あんなに頑張って訳したのに全然実践できていなかったですね」と反省するりん。
そんな中、多江の父・仙太郎(吉岡睦雄さん)が学校にやってくる。
「実は今日、娘は見合いの予定がありまして。退学させていただくことになるかと。看護の勉強は嫁入りの修行になればと許した」説明。多江は「患者の気持ちを考えてください。療養中の患者の横でそんなはなしはやめてください」と言い返し、「私、看護婦になります」と宣言する。
仙太郎は「看護婦になってもたいしたことはできないぞ」と否定する。しかし、多江は「診断・治療は医者の仕事。でも、病に苦しむ患者を近くで観察して、シーツを変え、窓を開けて換気をして、回復する環境を整えて、水を飲ませ、時に手を握って、そばにいることは医者なんかにやらせてあげられない仕事です」と訴える。
親子のやり取りをみていた生徒たちが部屋に入ってくる。
「看護婦として働くのを認めてくれない人とは結婚しません」と多江。
多江に水を渡すりん。多江は「ありがとう。急にたくさん喋ったらのどが」とお礼を言う。
「よく見ているな」とつぶやく仙太郎。直美は「私たち、さっき多江さんに叱られたんです。観察できていないって」と伝える。
仙太郎は、「酒屋の三好屋、多江の言うとおり、脚気だった」と告げ、「同僚をしかりつけるようなキツイ看護婦はどこの病院も雇ってくれなさそうだな。まあ、その時はうちで働きなさい」と言って去っていく。
そして半年後--。
バーンズから生徒たちに看護服が渡される。病院での看護実習が始まるのだ。
2026年度前期 連続テレビ小説『風、薫る』
【放送予定】3月30日スタート
●毎週月曜~土曜
●総合 午前8時~8時15分
●総合 午後0時45分~1時00分(再)
※土曜は一週間を振り返ります
<毎週月曜~金曜>
●BS・BSプレミアム4K 午前7時30分~7時45分 ほか
【 作 】 吉澤智子
【 原案 】 田中ひかる 『明治のナイチンゲール 大関和物語』
【 音楽 】 野見祐ニ
【 主題歌 】 Mrs. GREEN APPLE 「風と町」
【制作統括】松園武大
【出演】見上愛、上坂樹里、佐野晶哉、小林虎之介、早坂美海、藤原季節、三浦貴大、内田慈、丸山礼、小倉史也/根岸季衣、小林隆、髙嶋政宏、片岡鶴太郎、/多部未華子、原田泰造、水野美紀、坂東彌十郎、北村一輝 ほか
『明治のナイチンゲール 大関和物語』(著:田中ひかる/中央公論新社)
今や看護師は、社会に欠かせない職業である。所定の学校で専門知識や技能を身につけ、国家試験に受かってはじめて就くことのできる専門職であり、人の健康や命を守る尊い職業として、広く認知されている。しかしかつては、「カネのために汚い仕事も厭わず、命まで差し出す賤業」と見なされていた。家老の娘に生まれながら、この「賤業」につき、生涯をかけて「看護婦」の制度化と技能の向上に努めたのが、大関和(ちか)である。和は離婚して二人の子を育てる母親でもあった。和とともに看護婦となり、彼女を支え続けた鈴木雅もまた、二人の子を持つ「寡婦」であった。 これは近代日本において、看護婦という職業の礎を築いた二人のシングルマザーの物語である。




