映画『レオン』などで知られる、フランスの名優ジャン・レノの自叙伝的ひとり舞台『らくだ』の日本公演が、5月10日から東京芸術劇場で開幕しました。自身の半生を音楽と語りで鮮やかに描き出し、彼の俳優人生の原点に触れることができる物語。日本では東京を皮切りに、全国12都市で上演されます。初演のこの日、報道関係者向けに舞台の一部を公開するフォトコールと取材会が行われました。その様子をレポートします。
(取材・文・撮影:宇都古舞)
(取材・文・撮影:宇都古舞)
ジャン・レノの半生を芸術に
舞台は、ジャン氏がこれまでの人生の歩みをありのままに創作した作品。視界いっぱいに広がる大きなスクリーンに、ジャン氏がこれまで見てきた光景や心情を表した映像を投影する演出が施されています。そこに彼の人生に深い影響を刻んだ出来事や出演作の記憶が語られていくのですが、まるでジャン氏の頭の中へ没入したかのような世界観です。そして、所々に歌唱パートも散りばめられています。ピアノの生演奏とともに情感たっぷりの歌声が響きわたり、見る人を魅了します。
ジャン氏の半生が語りと歌で描かれていく
タイトルの『らくだ』は、「僕の人生はらくだのようだ」とたとえていることから付けられました。モロッコ・カサブランカでスペイン人の両親のもとに生まれ、フランスで育ったジャン氏。フランスやハリウッドなどで活躍し、世界を魅了する名優になり“成功者”とも称される裏側で、人知れず経験してきた苦労なども描かれています。
独創的な映像がスクリーンに投影される